報道による残念な印象の誘導。
2021.03.19
だいぶ寒さも和らぎ、春らしい日も増えてきましたね。こんにちは、衆議院議員の源馬謙太郎です。
日経新聞に「新人議員が唱える立憲浮揚策」という記事に取り上げていただきました。「外交や安全保障は現実的に、野党のうちから与党のつもりで議論すべき」というものでしたが、一部ずいぶん私の言ったことと違うことが書かれました。
記事には
源馬氏は「集団的自衛権そのものを否定するのではなく、どの部分が違憲で、どこまでなら発動可能かをもう一度議論すべきだ」と提起する。
とありますが、安保法制について私が答えたのは、
「安保法制のどの部分が違憲で、どう変えていくべきなのかをもっと積極的に主張していくべきだ」
ということです。集団的自衛権を発動すべきのような論は私の考えと全く異なりますし、政府が集団的自衛権を違憲ではないと解釈を変更したことは大きな問題だという立場です。
その上で、集団的自衛権という概念自体の議論よりも、安保法制のどこが違憲で、どう変えるべきなのかを積極的に主張するべきだ、という趣旨でした。
これでは意味が全く違いますし、ともすれば民進党時代から先輩たちが積み上げてきた議論をちゃぶ台返しするようにも捉えられます。
コミュニケーションですから、取材の中で双方に勘違いがあったりして、その結果趣旨が違ってしまうことはあっても仕方がありません。
しかしこの点については、原稿を確認した時に明確に訂正をお願いしたにもかかわらず、この表現になっていました。訂正を依頼したのにそのまま訂正してもらえないというのは非常に残念です。
そもそも取材のメインは香港やミャンマーでの人権侵害に対する認識や、政府や党が目指していく姿についてで、私はもっと人権や民主主義を重視する日本の意思を打ち出していくべきだ、という話を主にしました。その文脈で最近党内で取り組んでいるプログレッシブ外交などの取り組みについて話しましたが、そのことは何も触れられておらず、野党はバラバラと見せたい印象操作なんだなと非常に残念です。
外交や安全保障は、野党のうちから与党のつもりで現実的に国際平和を目指すべきです。それには我が国が人権や民主主義を重視するという態度を、明確に国際社会に対して表していくべきです。プログレッシブ議連に続いて、人権外交を推進する議連を立ち上げるべく、現在先輩方のご指導のもと事務局として汗をかいています。
それでは、また。

- 源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール
- 衆議院議員 静岡8区(立憲民主党)。 1972年浜松市生まれ。成蹊大学卒、Centre College卒後、American Univ. 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアでプロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。 松下政経塾を経て後静岡県議会議員を2期務めた後衆議院総選挙に立候補。次点で惜敗。比例復活まであと270票の悔しさをバネに、2017年初当選(比例東海)
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