新しいカタチ
2007.09.23
福田総裁が誕生しましたね。
ようやく、すでに開会している国会も動き出すのでしょうか。
この政治的空白を生んだ自民党の責任は重大です。
それはそうと、麻生氏の得票もマスコミなどの想像以上で
ちょっとしたサプライズだったんじゃないでしょうか。
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さて、今日は私は「新都市公共交通推進議員連盟」
(長いですね)の記念講演会に出席。
議連(議員連盟の略です)の設立総会もあったのですが、
そちらには時間に間に合わずやむなく欠席。
この議連は、浜松市においても新しい公共交通
システムを考えていこうというもので、超党派の浜松市議と
浜松選出の県議の有志で構成しています。
新しい公共交通というと、LRTやBRTが注目を集めています。
(LRTについては国土交通省のHPをご参照ください)
浜松市も新政令指定都市として、新しい公共交通システムを
検討していく必要があるのではないか、という趣旨です。
さて、言うまでもありませんが、浜松市は車社会です。
(少し長くなりそうです)
しかし、政令市として新しいスタートを切った今こそ、
新しい都市の姿として、本当に今のままの都市の姿が
望ましいのかを考えていかなくてはなりません。
浜松市の公共交通分担率はわずか6%。
公共交通分担率というのは、その名のとおり
どのくらいの人が移動に公共交通機関を
使用しているか、というもの。
大都市の平均は20〜30%だということを考えれば、
いかに浜松市民が自家用車で移動しているかが
よく見えると思います。
自家用車はもちろん便利ですし、否定するものでは
ありません。
ただ、自家用車を使う人が増えればそれだけ渋滞も発生
しやすくなり、また環境への負荷も増加するので、
こうした議論が今世界中でおこなわれているというわけです。
それだけでなく、私は個人的にこれからの都市は
コンパクトシティを目指していくべきだと考えています。
都市部に商業施設を含めさまざまな都市機能を
集中させ、人が集まるような姿が望ましいと思います。
これから高齢化社会を迎える我が国にとって、
コンパクトシティ化は効率面からも安全面からも
求められる方向性です。
コンパクトシティにとって、都市部の交通システムを
含めたインフラ整備が重要になります。
都市部に人を集めるのに、都市部が渋滞してたり、
徒歩で移動しにくかったりするのでは意味がありません。
そうした意味においても、私はこの新しい公共交通
システムは重要だというスタンスです。
この新しい公共交通システムという観点には、
例えば先ほどのLRTやBRTもありますし、もっと
大きな規模では地下鉄もあり、また循環バス
なんかもその一種です。
どういうシステムがそれぞれの都市に合うのかは
しっかり議論していかなくてはなりませんが、
なんらかの形を模索していくべきではないでしょうか。
ちなみに私は、どういう形態の交通システムにしろ、
拠点は浜松駅ではなく新浜松駅側に持っていくべき
だと思っています。
そうすれば、両駅間を歩く人の数がもっと増えます。
そこに新しいオープンスペースを生かしたものを
創造することもできます。
また、都市部内だけでなく、郊外と都市部を結ぶシステムも
考えなくてはなりません。
もちろん、新しい交通システムの導入には
いろいろと課題もあります。
まずはなんといっても、コストです。
浜松市だって借金を抱えている現状で、
全国的に財政再建が叫ばれているなかで、
その費用をどうやって拠出するかは深刻です。
初期投資だけでなく、採算性をどうやって確保
していくのかも、これまた重大な課題です。
しかし、私はこれかの日本の姿を念頭に、
ロングスパンで考えれば、新都市公共交通
システムはプラスの効果をもたらすと考えています。
現在のコストもさることながら、このまま
なにもしないことによる将来コストのほうが
高くつくのではないかと思います。
たとえば、環境負荷であったり、過疎地や山間地への
インフラや行政サービスにかかるコストであったり、
そこに住むお年寄りの安全性であったり、いろいろな
コストやリスクがあります。
2050年には人口が1億人になり、
そのうち65歳以上のお年寄りが4割近くにも
なるといわれています。
そうした将来においても、車でないと移動しにくく
行動範囲が狭まる社会ではいけません。
長くなりましたが、いずれにしても
こうした課題も、長期的視点に立って
しっかりと全体の利益のために議論して
いきたいと思います。
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