うちわかうちわではないか、Is that the Question?
2014.10.07
すっかり涼しくなり、クールビズに未練がなくなってきました。
こんにちは、静岡8区のげんまけんたろうです。
さて、松島法務大臣が、ストールに引き続き今度はうちわで国会を盛り上げています。
政治家や候補者が選挙の際に配るものは、ビラであったりパンフレットであったりしますが、一般的に「討議資料」とか書いてあったりします。
公職選挙法は、選挙に出たことがある人以外にはまったくわかりにくく、同じようにみえるものでも白だったり黒だったりグレーだったりします。
様々な候補者が知恵(?)を絞ってきた結果様々な抜け道があるのです。
今回話題になった、いわゆる「うちわ型の討議資料」もそうです。
まず、うちわを配る行為がダメなのかというと、うちわには金銭的勝ちがあり(実際にはどれだけ金銭的価値があるのか不明ですが)、それを有権者に配布するのはダメなわけです。
それでもなぜ、いたるところで丸いうちわ型のビラが配られているかといえば、普通のビラではすぐ捨てられてしまうけど、仰げるものだったら捨てずに仰いでくれるから、です。
でも、うちわは金銭的価値があるだろう、と言われるといけないから、「これは丸くてちょっと穴が空いているだけで、うちわではなく厚紙の資料である」と強弁して配布するわけです。
こういうもの、自民党だけでなく、いろいろな候補者が配布していますよね。
うちわなの?うちわじゃないの?
よくあるタイプのものは柄がついていないからうちわ型の討議資料で、柄があるのは明らかにうちわなのだそうです。これ、うちわですよね?
という蓮舫議員の激しい追求に、ついに松嶋法相は「このうちわは・・・」とうっかり発言してしまい、国会は大盛り上がりしていました。
なんじゃ、そりゃ。
うちわは上記の理由で違法であり、これを配布するのは確かに違法。
蓮舫議員の指摘通り、いくら小さなこととはいえ法を司る法務大臣が法を犯してはいけません。
しかし、柄が付いているからうちわで、柄がなければうちわではないからオッケーというのは、国民目線で見たらこんなくだらない、どうでもいいことはありません。
法を守るのはもちろん大事ですが、そろそろ国会でくだらない論戦をするのはやめてもらいたいです。
もっと大切なことが山積みなんじゃないですか?
私は野党であり、チェック機能を果たしていく必要があると思っていますが、チェックすべきはそこではないはずです。
中央政界は、敵失を突いて松島法相を辞任させ、一気に自民党の支持率を下げる方針なのかもしれませんが、我々のように落選しながら地元の皆さんに接している身からしたら、勘弁してよという気持ちです。
つい先日50歳の誕生日を迎えられた横田めぐみさんのご両親はじめ拉致被害者のご家族はこのやりとりをどんな気持ちで見ているか。
いつまでたっても変わらないこの国会。
民主党政権時代の自民党の揚げ足取りも見るに耐えないものでした。
公職選挙法の改正も必要です。
しっかり大事なことを議論する国会にしましょう!