このままでは消費税は最も不公平な税になる
2015.12.12
風が強い1日でした。
朝の街頭演説ではのぼりを必死に抑え、また「ポスターがはがれちゃったよ!」とのご連絡も何件かいただきました。
こんばんは、静岡8区のげんまけんたろうです。
ついに大詰めか。軽減税率
自民党公明党の幹事長間で交渉が続けられていた消費増税に伴う軽減税率の適用範囲について、いよいよある程度の形が見えてきました。
しかも現在の報道の通りであるならあけてビックリ。
なんと外食まで含めた食品全般(酒を除く)が適用範囲になりそうです。公明党までビックリしているんじゃないでしょうか。
橋下市長ではありませんが、ここまでやるかという印象です。
確かに、加工食品か菓子か、テイクアウトは外食か否か、などというわかりにくさはなくなりますが、そもそも税と社会保障制度の一体改革であったはずの消費税増税に、ここまで軽減税率を適用する政策的必要性はないと思います。あるのは、政治的な必要性ですね。
一体財源確保はどうするのでしょうか。
しかも一部報道では(リークの可能性もあると言われていますが)、新聞も軽減税率の適用対象とのことです。
しかも、この外食まで含めた大盤振る舞いの軽減税率で減るとみられる税収の一部を、早速たばこ税増税で補うことを考えているとのことです。取りやすいところから取る、という伝統的やり方は相変わらずです。
フラットな税制がいい
税金は行政の根幹をなすものであり、国家経営の根本と言っても過言ではありません。ざっくり言ってしまえば、この国家経営の根本である税金の額や使い道を決めるのが政治の大きな役割です。
税金の仕組みには抜け道が存在します。
というよりも、いろいろな方面から政治家に要請があり、規制や例外という抜け道を作って特定の利益を守ってきたため、どんどん複雑怪奇になっていきました。
税金の基本はシンプルな税制。シンプルにすればするほど逃れたりごまかすことが難しくなります。所得などに応じて負担感に差が出ないように全体のバランスを整えたりする必要は出てくるかもしれませんが、その時は税制そのものに手を加えるのではなく、ほかの施策で調整していくべきです。よく言われる通り、低所得層を助けるなら給付の形にしたほうがはるかに効率的で低所得層も助かります。
消費税は公平な税と言われることがありますが、これほど不公平な税はありません。
軽減税率が導入されれば、どんどんその範囲は政治家と利権との癒着に伴って拡大していくでしょう。早速新聞社が新聞には軽減税率を、と動き出しているじゃないですか。
だったら全てのものに一律8%のほうがはるかにいい。
今夜自公幹事長会談で大詰めのようですが、しっかり見守っていきたいと思います。
それでは、また。
源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール
維新の党静岡第8選挙区支部長・元静岡県議会議員(2期)
1972年生まれ。成蹊大学卒、Centre College(ケンタッキー)卒後、American Univ. 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。
帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアで小型武器回収プロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。8年の海外経験から政治を志し松下政経塾卒(第26期生)。県議会議員を辞し衆議院総選挙に立候補。次点で惜敗。比例復活まであと270票でした。
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