アメリカ現職大統領の歴史的広島訪問
2016.05.11
GWがあけて、雨模様が続きます。
地元浜松はGW期間中は浜松まつりで朝から晩までラッパの音であふれていました。
こんにちは、静岡8区のげんまけんたろうです。
米大統領の広島訪問の意味
さて、オバマ米大統領が伊勢志摩サミットに出席した後に広島を訪問することが日本政府に伝えられたということです。現職のアメリカ大統領としては初めてのことであり、非常に大きなニュースです。
オバマ大統領が27日広島訪問、米政府「原爆投下は謝罪せず」:ロイター
よく知られているとおり、アメリカでは原爆投下は戦争を早く終結させるために必要だった、という主張が根強くあります。しかもそれは結果的に日本人の被害も抑えることになったのだ、という、世界で唯一の被爆国である日本からしたら容認しがたい論調もあります。
そうした背景の中での広島訪問ですから、これは非常に意義深い。オバマ大統領の決断とケリー国務長官の後押しに敬意を表します。
しかしやはり出てきました。
謝罪するかしないか問題。
アメリカ政府は謝罪はしない方向と表明し、ネット上でも謝罪があるのかないのか取り沙汰されています。そして中国の新華社通信は「謝罪が目的ではない。原爆投下は侵略国の日本を早く降伏させるためのものだった」とわざわざ強調しているようです(オバマ大統領広島訪問を各国はどう報道したか)
アメリカの立場を考えれば謝罪をするわけにはいかないだろうし、日本も今回の訪問にあたって謝罪しろ謝罪しろ、という必要はないと思います。
米大統領の訪問だけで歴史的な大きな政治的インパクトはあるし、オバマ大統領がかつてプラハで語った「核廃絶」に向けた大きな一歩となりえるものだからです。
もちろん、唯一の被爆国として、あの原爆投下を忘れてはいけないし、とても許せる気持ちにはなりませんが、過去を謝ってもらうことが目的ではないはずです。
謝れ病から脱却しないといけない
日本には、「日本は永遠に謝罪し続けるべきだ」という驚くべき主張をしている人たちがいますが、彼らはやはりオバマ大統領にも謝罪を求めるのでしょうか。
そうであるなら彼らは過去の過ちに等しく憤りを持っていて、どの国が過ちを犯そうともそれをなかなか許せないという考えなのでしょう。きっと他の国にも謝罪をしろ、謝罪をしろ、というのだと思います。
しかし仮に彼らがアメリカや他の国には謝罪を求めず、日本だけが謝罪をし続けるべきだと考えているのだとしたら、これはやはり世界中で日本だけが悪いと考えているとしか思えません。
オバマ大統領も任期が終わる間近になってようやく実現できたことだと思います。
そろそろ過去にとらわれ、謝れ、謝るな、などという次元の遣り取りをするのではなく、国際平和のためになにを各国のリーダー(今回はオバマ大統領と安倍総理)が語り、これからどう一歩を踏み出して行くのかに注目する風潮にしていくべきだと思います。
私はそうした思いで、今回のオバマ大統領の広島訪問に大いに期待したいと思います。
- 源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール
- 元静岡県議会議員(2期)。
1972年浜松市生まれ。成蹊大学卒、Centre College卒後、American Univ. 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアでプロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。
松下政経塾を経て後静岡県議会議員を2期務めた後衆議院総選挙に立候補。次点で惜敗。比例復活まであと270票でした。引き続き国政目指して政治活動中。
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