民主化に逆行するカンボジア支援を続ければ日本のレピュテーションが下がる
2018.04.05
こんにちは、衆議院議員の源馬謙太郎です。
先日も取り上げた独裁化が進むカンボジア問題(カンボジアの独裁を後押しすることがないように)。
今回は所属委員会ではありませんが、外務委員会に代打で質問に立たせていただき、河野外務大臣に日本のカンボジアへの支援について質しました。
なぜ、今カンボジアなのか。
そしてなぜ、こんなに立て続けに、よその委員会にも立たせてもらってまで質問するのか。
民主化と逆行しているカンボジアの詳細な現状は先の記事に譲りますが、与党が最大野党を解党し20以上のメディアを閉鎖させるなど強権化している中で、7月には総選挙を迎えようとしています。このままいけば、(野党がいないわけですから)当然与党が圧勝することが明白です。この状況を受け、国際社会は7月の選挙への支援をやめ、現状を避難する声明を出したりしていますが、日本は共同声明に加わらないどころか、この状況で行われる7月の選挙に8億円の資金協力をしています。
自由で、公正で、国民の意思を反映できる選挙のための支援、ということですから、そういう状況になるよう、外務大臣自らがフンセン首相を説得するべきだと訴えました。
つまり、具体的には、フンセン首相と逮捕されている野党党首との対話を通じて、党首を釈放、解党させた野党を復活し、国民の選択肢を不当に搾取しないことが重要です。
しかも選挙は7月ですが、政党の登録は5月中旬が締め切りです。だから、私はどうしても早いタイミングでこの問題を取り上げたかったのです。
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Twitterでは、「カンボジアのことばかり質問してどこの国のために働いているのか」と批判されましたが、この民主化と逆行する状況のカンボジアで行われる選挙に日本だけが支援したらどうなるか。
フンセン首相は「日本の援助のおかげで公正な選挙ができた」というでしょう。それを受けて日本は否定することはできないので、この状況下の選挙を公正と認めざるを得ないことになり、それは国際社会からはかなり冷たい目で見られることでしょう。
私は、それはどうしても避けなくてはいけないと考えています。
残されたチャンスは少ないです。
私の質疑と大臣への提案に、「外交日程はまだ決まっていない」と仰いながらも、力強く私と目を合わせて答弁してくださっていたので、私は期待しています。
下手したら、ミャンマーやシリアのような状況を生むかもしれないと危惧されているカンボジアの状況を、少しでも多くの皆様にも知っていただきたいです。
それでは、また。

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