穢れを落とし、身を濯ぐ
2010.02.02
お伊勢参りにいってきました。
修養団に一泊宿泊し、五十鈴川で禊ぎをして、翌朝早朝から神宮参拝をするという研修です。
禊ぎは政経塾時代以来でしたので、非常に楽しみでした。
しかし、季節は1月。どれだけ寒いかも心配ではありました。
到着後、すぐに歴史観についての勉強会を行い、その後夕食をとります。
今回は、教師塾の方達総勢40名ほどの皆さんもいらっしゃっていて、禊ぎの前に心強く感じました。
この教師塾の方達、西日本の方が中心で、若い方が多く非常に強い志をお持ちの方達でした。
身のこなしや挨拶などもピシッとしていて、見ているだけも気持ちよく、これからの日本のこと、教育のことを真剣に考えていらっしゃる様子がひしひしと伝わってきました。
少しお話もさせていただきましたが、こういう歴史観や日本に対する思いをしっかりと持った若い先生方がたくさんいらっしゃるということは、日本の未来の明るい光です。
さて、その教師塾の方々とともに食後に研修を受け(これもすばらしい研修でしたが、またの機会に書くことにします)、いよいよ禊ぎへ。
禊ぎとは水行ともいい、水で穢れを洗い清める行です。
午後8時半頃、提灯を先頭に隊列を組み、五十鈴川の河原まで無言で歩きます。
河原に着くと、男性はふんどし一丁に、女性は女性用の衣装に着替えて、準備の体操をし、いよいよ水の中に入っていきます。
水温はどのくらいだったのかわかりませんが、本当に寒くて、水は冷たいというよりも痛く、一気に首まで身を沈めたときは、声にもならないうめき声も聞こえました。
このとき、声を発してはいけないのです。
そして、皆で心を合わせて和歌を詠み、さらに静寂の中で自らを振り返りました。
痛いくらい冷たい水の中、頭もぼーっとするほどでしたが、心は非常に落ち着いていて、自らを省みることができた気がします。
川からあがり、寒さに震え、足の指がとれるかと思うほどの痛みを感じながらも、またしても無言で宿舎に戻ります。
達成感とともに、身も心も洗うことのできた貴重な経験でした。
これだけ寒い時期だったからこそ、なおいい経験になりました。
またぜひやりたいです。
写真は、いよいよこれから川に入る前の準備体操の図。
そして翌朝は6時半頃から早朝参拝。
神宮に来るたびに、西行が詠んだとおり、凛とした空気の中に畏敬の念が溢れる空間を味わいます。
「なにごとの おわしますかはしらねども かたじけなさに 涙こぼるる」
私は日本人なんだなと、つくづく感じる2日間でした。
禊ぎに使ったふんどしは持って帰りましたので、これでマイふんどしは二丁となりました。
履く機会が全然ありませんが・・・
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