政治家の心無い弔電
2016.10.03
ある方からこんな話をされました。
「先日身内に不幸があったけど、何の縁もゆかりもない、なんならその相手候補を応援していて一度も面識がない政治家から弔電が来た。どこで知ったのかもわからないし、なぜ送ってきたのかもわからない。遺族としては神経を逆なでされた思いがする。」
と。
この政治家と弔電問題は私も以前から違和感を持ってきました。
まだ県議になる前の頃、「これから政治活動をしていく時、新聞の訃報欄には毎日必ず目を通して選挙区内の訃報にはすべて弔電を打っておくように」と言われたことがありました。「え?それはおかしいんじゃないの?」と強烈に感じたことを覚えています。
また、「昨日◯◯さんの葬儀に行ったけど、△△議員からの弔電はあったけど源馬くんからのはなかったね」と言われることも何度もありました。
もちろん、お世話になった方や直接関わりのある方に弔意を表すことは大切なことです。しかし政治家が弔電を送るのには、(すべてのばあいではないとしんじたいですが)弔意を表すこと以外の目的がある事が多いです。弔電が読まれ葬儀に参列されている人の耳に入り自らを知ってもらいたいということです。私にアドバイスしてくれた人もそういう意味でアドバイスしてきたのだと思います。
私は、選挙のために知りもしない人に弔電を送ることが本当に正しいこととはどうしても思えなかったため、支援者や後援会の皆様にはご理解をいただいて、そういう方針は取らずに本当にお世話になった方のみにお送りさせていただいています。
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なかには、選挙区内の葬祭場と契約して、その葬祭場でご葬儀があったらいつも同じ文面でかまわないからその人からの弔電として扱ってもらう、ということをしている政治家もいるそうです。
驚きですよね。つまりお葬式があったら自動的にその政治家からの弔電が来てることになって、拝読されるわけです。故人のことはおろかご葬儀があることすら知らなくても、です。
冒頭の方のように、縁もゆかりもない政治家から弔電が来るわけです。
もうこんなことはやめていきましょう。
もし、今後「なぜこの政治家から弔電が来たんだろう」ということがあったり、「どんなお葬式でも必ずこの政治家から弔電があるな」と思ったら、ぜひ調べてみることをオススメします。
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- 源馬謙太郎(げんまけんたろう)プロフィール
- 維新の党静岡第8選挙区支部長・元静岡県議会議員(2期)。
1972年浜松市生まれ。成蹊大学卒、Centre College卒後、American Univ. 大学院にて国際平和と紛争解決学修士号取得。帰国後、小型武器問題専門家としてカンボジアでプロジェクトを立ち上げ12,000丁の武器を回収。
松下政経塾を経て後静岡県議会議員を2期務めた後衆議院総選挙に立候補。次点で惜敗。比例復活まであと270票でした。引き続き国政目指して政治活動中。