浜岡原発停止と対応策
2011.05.12
菅総理大臣の突然の浜岡原発停止要請。
それを受けて9日の中部電力の要請受け入れ。
浜岡原発は明日にも稼働中の4号機を停止させる作業に入るとのこと。
安心安全を確保するのは、政治のもっとも大切な役割の一つであり、今回の東北大地震と同規模の津波が襲ってきたらと考えると、被害が出る恐れがあることは事実です。
ということは、やはり安全対策を練り直さなくてはいけないわけです。
そもそも、浜岡の津波対策の想定は、8メートルの津波を想定していました。
今回の福島を襲った津波はそれ以上で、これは必ず起こるだろうと言われて久しい東海地震の際も想定をはるかに超える津波が発生する可能性があるということを我々に教えてくれました。
ということは、今までの「想定」を見なおして、再度安全性を確保していく必要があるのです。
そのためには、先日もこのブログでお伝えしたとおり、今回の震災と同規模かそれ以上の災害規模でシミュレーション、浜岡でのストレステストをしてみることがまず第一歩であり、その結果を受けてどういう対策を取っていかなくてはいけないのかを早急に検討する。
議論がややこしくなるときこそシンプルに考えるべきで、これこそがシンプルな対策ではないでしょうか。
そう考えると、果たして今、浜岡原発を止めるということが本当に必要だったのかどうかは個人的には議論の余地があると思っています。
繰り返しますが安全性を確保することは最も大切な事です。
しかし感情論であたかも原発自体が悪であったり、それを止めるべきと言わない人は悪人であるかのような論調が懸念されるのです。
しかし、これも「浜松まつり」中止の判断と同じで、どちらの決断にしても異論が出たことだと思います。そういう意味においては、国家のトップである総理が決断したということは了としなくてはいけないと思います。
我々としては、総理が発言したとおり「停止は津波対策が取られるまで」ということを確実にすると同時に、中電が言っているように防波壁の設置に2・3年もかけずに前倒しするよう後押しすることを通して、地域経済に影響が出ないようにすることが重要だと認識しています。
頑張ってまいります!