2月議会閉会を間近にして

2012.03.14

静岡県議会においては、平成24年になってはじめての定例会となる2月議会が開催されました。

 

今議会では平成24年度の当初予算の審議が中心になされました。

今年度の県税と地方交付税等を合わせた一般財源の総額は前年度とほぼ同額となる見込みのなか、一般会計の歳出予算総額は11,306億円、特別会計・企業会計を加えた総会計で16051億円となりました。

 

地方行政の常として、予算は大体前年度並みになります。

民間なら収入が減れば支出を減らすのは当然の経営判断になりますが、行政ではそうした経営感覚が欠けているのです。

これは、一度はじめてしまった行政サービスはなかなかやめられないという性質に大きく関わります。

誰かひとりでも受益する人がいれば、なかなかその行政サービスを中止するということは難しくなるのです。

 

だからこそ、はじめる前にしっかり吟味しなくてはいけません。

 

本当にその政策は必要なのかどうか、本当にその予算編成は妥当なのかどうか、ここを事前に常識と見識を持ってチェックすることこそ議会の務めであると考えています。

 

また、この他にも知事提出の副知事3人体制の議案がありましたが、自民党がこれに反対。

大変厳しい議会になっています。

本来知事の専権事項である「人事」について、議会が「事前に最大会派である自分たちに話がなかった」などという理由で反対することは、県民の利益になりません

「人件費がかかり行財政改革に逆行する」という理由もあげていましたが、果たして本当にそうでしょうか。

民間企業でも効率化するためには、ただ闇雲に人を減らすのではなく、能力のある人を重要なポストに据え役割分担を行なっていくことも少なくありません。

 

政党や会派の立場よりも、県民目線で何が大切なことなのかをしっかりと考えていかなくてはいけません。